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不思議な数eの物語
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| 商品カテゴリ: | 物理学,化学,数学,地学,科学,学習,知識
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| セールスランク: | 172834 位
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興味深いエピソード満載だが数学の高い素養必要
著者は、ペートル・ペックマンの「πの歴史」を念頭において、本書を著したようです。つまり、「π」のように「e」を語った数学教養書は無かった…
しかし、結論から言って、本書はかなり数学的に難しいです。
もちろん、数式やグラフの部分を適当に読み飛ばしても、それなりに得るところはありますが、脂ののったおいしい身の部分はそのまんま、というもったいない感じがします。
各章の終わりに、囲み記事がありますが、バッハとベルヌーイの、歴史的には無かったと思われる仮構の会見が、(初心者には、数学的にはピンと来ない部分もありましたが)特に面白かったです。
事前に、微分積分、指数対数、三角関数などについて、それなりに勉強してから本書に当たったほうが、手ぶらでぶつかるよりも良いと感じました。
淡々と読んでおしまい
e(ネイピア数、自然対数の底)の歴史の周囲の数学の発展についての書である。πほど有名でないからか、それほど華やかではなく、まあ、毎日寝る前に淡々と読んだ。e は微分積分と分ちがたく結びついている。本書も微分積分の歴史、ニュートンとライプニッツの確執やら、ニュートン流とライプニッツ流の微分記号の話なども、大きな部分を占めている。エピソードとしてもベルヌーイというのが、数学一家であったとか、それなりに楽しめた。でも、どこと言って盛り上がりがあるわけでもなく、淡々と読んでおしまい。
寄り道が楽しい本でした
寄り道しながら、eにまつわる話を読み進めていくと、π(パイ:円周率)、φ(ファイ:黄金比)の書物と同じく、数学の歴史、数学者のチャレンジの歴史の再学習になりました。
寄り道の先の一つが”計算尺”。子供の頃の文具店の店頭のショーケースには高級計算尺が誇らしそうに飾られていました。しかし、私が使い方を知る前にあっという間に電卓に置き換えられていきました。17世紀に対数という概念が発見(?)されて間もなく対数目盛の定規を組み合わせて作られた計算尺が発明されたそうです。20世紀に今風の電子計算機が普及するまで4世紀にわたって科学/技術にとって不可欠のアナログ計算機として使われていたわけです。読み進める途中でたまらなく計算尺を実際に使ってみたくなり、ネットを使って探しましたが、もはや線形の計算尺は全て生産中止になっており、老舗文具店の店頭在庫も底をついてしまったあとでした。ようやく手にいれたのは、円形の計算尺。これはまだ細々と生産されているようです。いずれ、これも買う人が途絶え、思考テクニックの歴史の一つが消えていってしまうのでしょう。
さて、eの認知が”極限”という概念を生み、それが微積分を育て、複素関数論につながっていく物語は、人間の認知の拡大の歴史そのものです。この歴史的流れの中でものを考えると、学生時代には理解しづらかったことのいくつかが氷解するように直感に訴えてきました。
すごくいい本です。
自然対数の底eをめぐるストーリーをたどることによって、対数、指数、多項式方程式、微積分、三角関数、複素数など、文系の人間にはとっつきにくい数学のアイテムの数々が、なぜ発明され、どのように必要なのかを、とても明快なレトリックで解説してくれる本。この1冊だけで数学的教養が深まったような感覚を味わえて気分がよい。読んで良かった。
eを中心とした数学史
円周率πについては小学生でも意味を理解できますが、もうひとつの無理数の代表格eについては、πのように簡単な図形に関連しているわけではないので、一般の人にはなかなかなじみのないものでしょう。 理数系の人にはeはよく理解されていますが、複利計算に出てくることを知れば、おカネの増え方に関連しますので、興味の沸く人もいるかも知れませんね。これ以上神秘的なものはないと思える公式は、e、π、i、0、1、という5つの数を簡潔に結びつけたものですが、それ以外にも不思議な数eにまつわるエピソードが満載です。数学的記述が多いので、基礎がない人には読みづらいかも知れませんが、それを補って余りある歴史的な事柄を綴っており、歴史書としても十分読み応えのあるものと思います。
岩波書店
不思議な数πの伝記 異端の数ゼロ―数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念 素数に憑かれた人たち ~リーマン予想への挑戦~ 「無限」に魅入られた天才数学者たち 素数の音楽 (新潮クレスト・ブックス)
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